講談専門レーベルとして

講談の振興を目的に「記録」と「上質な講談の提供」を行うために創業いたしました。
戦国時代を起源とする講談ですが、昭和、平成と長きにわたり世に出る機会をなかなか得られず、弱体化しながらも講談の灯火を絶やすことなく継承してまいりました。
その甲斐もあり、令和に入り若者の弟子入りが相次ぎ、業界の体制も整いつつあるところです。
「講談界も時流の流れにのった活動もしなくては」との思いから、2020年のコロナ禍を機に試験的にYouTubeでの番組配信を開始し、人気ユーチューバーの足元にも及びませんが、1年間で3万回を超えるご視聴をいただくに至りました。
高座と違い、収録は撮り直しや編集が可能となります。現在配信している動画の背景は全て合成(グリーンバックによるクロマキー処理)となっており、臨場感や雰囲気を盛り上げるためには不可欠な要素となっています。
歌手がデビューする際に、幾度も厳しいレッスンを重ね、収録・編集の末にプロとして体裁の整った作品としてリリースされる。
講談にもこの方式が当てはまるのではないか。講談師は、高座(ライブ)での芸なので客席の状況によって出来が変わるものと言われます。
しかし、講談師として一つの「完成形」を示すことも重要ではないかと考えます。
そのための講談動画レーベルとして『谷四座』は講談界において大きな力になっていくと考えております。
講談ファンの皆様の期待に応えられるよう精進して参ります。